東京演劇アンサンブル「宇宙のなかの熊」終了です。

東京演劇アンサンブル「宇宙のなかの熊」
劇中の音楽制作、そして本番舞台での生演奏として関わった全10公演。
無事終了いたしました。

東京演劇アンサンブルのみなさまと共に真摯に向き合い作品創りができた事、
音源制作、音づくりで力をくださったスタッフの方々
そして何より客席で舞台を楽しんでくださったみなさま、
遠くから応援くださる方々へ心より感謝を申し上げます。

本舞台は、今まで自身で取り組んできたマリンバsolo演奏、電子楽器を用いたパフォーマンス、曲創り、0歳から楽しもう⭐︎プロジェクト「UTAUTAGE」、オーケストラでの経験etc…それぞれ別々の方向を向いて進んでいたものが一気に同じ方向に走り出した瞬間でした。

奏でる音・音楽によって舞台の景色が変化していく様は
充実感と同時に、責任感、時には重圧となったことは否めません。
しかし、
その重圧が舞台の上で迷いの無い真っ直ぐな本物の音・音楽となり空気に溶けていった時、
音楽家でいる事のこの上ない幸せを感じました。
千秋楽ベニーのセリフ「宇宙のなかの熊」の瞬間、
頭上に音楽と舞台の神さまが降りてきてくれたように思います。

音・音楽に人の心が乗り合わさった時、
それはいかようにも動きます。
「おもちゃの鉄琴」がある時は氷の世界を描き、
ある時は想像の世界を導き出すきっかけとなります。
「ファラド」の和音がある時は背景を描き、
またある時は客席の感情を引き出す役割をします。
セリフと音楽の「間」が新たなエネルギーを生み出します。
10回の公演はどれ一つ同じものはなく、
これが生の舞台の醍醐味であり生きている表現の証なのだと再確認しました。

一人一人の力が集まって出来上がる舞台。
演出のもと役者、衣装、美術、制作etc….
多くのエネルギーが集まるからこそ得られる喜び。
その中で音楽を司どる役割を与えていただいた事に感謝の気持ちでいっぱいです。

なんて贅沢な時間。
再演を願って♪

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東京演劇アンサンブル
「宇宙のなかの熊」

作 Dea Loher
訳・ドラマトゥルク 三輪玲子
演出 公家 義徳
音楽 松本 律子(マリンバ生演奏)
舞台美術 池田ともゆき
衣裳 稲村 朋子
振付 三東 瑠璃
映像 飯名尚人
小道具 田原 真美子
照明 真壁知恵子
宣伝美術 久保貴之 奥秋
舞台監督 浅井純彦
制作 小森 明子 太田 あきら
演出助手 入澤愛 小片梨瑚 小森明子 鈴木貴絵 福井奏美

出演
ベニー 雨宮 大夢 ホッキョクグマ
ポリー 永野 愛理 メンドリ
イザベラ 仙石 貴久江 ヒグマ
カブラ 永濱渉 カラス
マリンバ演奏 松本律子

 

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