愛器アダムスマリンバが1ケ月の調整から戻ってきました。
久しぶりの再会の喜びはひとしおです。
音板の調整、磨耗した部品の交換、フレームの歪みを整えてもらいました。
なぜ1ケ月もかかるのか?
まず音板を温度湿度の整った部屋に1週間以上寝かせるそうです。
響き/音程を1本1本確認しながら、ダメな音板を再度部屋の中へ。
私の音板の場合「加湿」が足りないそう。
これは意外でした。湿気ばかりを気にしていたので。
そして、それでも音程の整わない音板は削ります。
今回「D# H F# C# D G# E A H」9本削りました。
核になる中心の「音」の周りに、それを包み込む美しい「響き」がすべての音板につきました。その周りには倍音という名の「音色」が楽器全体を守るように、そして奏者である私を守るように備え付けられています。
1つの楽器の存在に人間の技術と叡知と愛情が注ぎ込まれ、音楽となって地上に戻る。その歯車の一端となれることを幸せに思います。
調整にあたりパール楽器のみなさま、クロスターミュージックの末益さん本当にお世話になりました♪