ちょっとした喜び

「もう使えないかな、捨てちゃおうかな」と思ったモノが、役目を得るモノに変わった時 喜びを感じます(笑)

例えば、
穴のあいた靴下が、お皿を洗う前の汚れを拭く役目を果たした時。

シワシワになってそのまま食べるには美味しくないな〜と思ったみかんをゼリーにしていただいた時。

冷蔵庫の中を見て「何にもないな〜」とひとしきり家の中を見て、庭にある野菜や戸棚の奥底にある乾物類を取り出して一品作った時、なんとも言えない充実感があります。

無い物から何かをつくる。
既存の使い方ではなく、こちらの意思が見える使い方。
きっと音楽つくりにも共通していることかなと思いました。

武満徹の「音、沈黙と測りあえるほどに」本を読んでいます。
優れた音楽家でありながら、素晴らしい文章。
その中の美術家加納光於に関する記述に思わず手が止まりました。
〈イメージを鍛え上げる〉
〈内部へ向かって眼を瞠る〉などなど。

作品は作家自身の精神の塊だということに改めて自己の作品を振り返る文章と出会っています。発音という行為から生まれる音。世に生まれた「音」から「音楽」へとつくることが作品となっていくのではと。

何度も手にしているこの本。
今まで全然頭に入ってこなかったのに、今はたくさんの言葉が入ってきます。

*写真はゼリーになった後の土に帰るおみかんです。鳥さんたちもつつきにきます♪

 

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