マリンバのグリップはどのようして選択すれば良いのか。
他の楽器と縦のラインをタイトに合わせたいアンサンブルの時。鋭くスピーディな音量が必要な時はクロスグリップが適していると思います。
一方スティーブンスグリップは「握っているようで握っていない」「ある支点で支えている」という表現が適切でしょうか。指、手のひら、手首が自由になりますので繊細な表現がしやすいのかなと。
すみません…私自身がスティーブンスグリップで演奏する場面が多いのでどうしてもヒイキ目になってしまいます…。
習得するにはクロスグリップの方が早いです。すぐに持つ事ができ、音がでます。スティーブンスグリップは筋力がないとなかなか身につきません。音が出るようになるまでしばらくかかります。
どのグリップを選択するかは、出会いや環境、様々な要因がありますが、一番は「どんなマリンバを弾きたいか」心にどんな音楽をイメージするのかが大切なのだと思います。テクニックを習得するにはある意味スポーツのような繰り返し練習が必要です。しかしそこから先は自身が何を考え、何を思うか。それらすべてが音になって表れてくる楽しさ、そしてその恐ろしさを感じる昨今です。